「良いお年」ってなんだ?
良いお年を
今年もこの時期がやってきてしまった。
そう、「良いお年を」という言葉について考える時が。
今日は、通院しているリハビリ施設の年内最終日ということもあり、スタッフの方や利用者の皆さんから「良いお年を!」と声をかけていただき、自分も皆さんに「良いお年を!」と声をかけた。
言って言われてを繰り返すと、いつもふと疑問が生じる。
「良いお年ってどんなお年だ?良くないお年は存在しているのか?」
文明を使え
悩んでる暇があったら文明を利用しよう。ということでGoogle先生お願いします。
「良いお年を」は、「良いお年をお迎えください」という文を省略した表現になります。そして「良いお年を」という言葉には「忙しい年末をお互いに頑張って過ごし、良い一年をお迎えしましょう」という気持ちが込められています。
Google先生さすがです。「良いお年を」と検索しただけで一発でこの記事が出てきました。なるほど、「忙しい年末を頑張って」という意味を含んでいるのか。
この記事によると、「良いお年を」は「忙しい年末を頑張って」という意味が含まれている都合上、大晦日には基本的に使えないということらしい。
「年末いろいろ忙しいけど、お互い頑張ろうな!」って感じで使うのか。
だから、この言葉が表す「良いお年」は「年末までに今年にやるべきことをすべて終わらせている状態」というわけだ。
「今年のうちにやるべきこと」って何??
ほなら、「今年のうちにやるべきこと」は何なのか。
掃除か?挨拶か?仕事か?年賀状か?
何を終わらせていれば、この言葉が表す、「良いお年」を我々は迎えられるのか。こんな時はこの言葉の起源を見てみよう。Google先生、よろしく頼んます。
江戸時代にまで、良いお年をの由来は遡ります。江戸時代は、外食や買い物をしたときには当たり前のようにツケ払いにしていました。
ツケ払いというのは、お店の帳簿に記録しておいてもらって、その場で支払いをしないでお金が入ったときに支払うものです。そして、新年までこのツケ払いを持ち越さないで支払いを年内のうちに終わらせて新年を迎えたいという考えから、挨拶として良いお年をといっていたそうです。
支払いが年末にできることが庶民にとっては最大の心配ごとであるため、支払いをお互いに無事に終わらせましょうというようなニュアンスが込められています。
金か。なるほどなぁ
つまり、江戸時代にできた「良いお年を!」という言葉は「お互い今年中のツケはチャラにして新年を迎えような!」という挨拶だったわけか。
もちろん諸説ありなようで、掃除をして新年を迎えようという場合もあるみたい。
良いお年は誰でも迎えられる
こうやって意味を調べてみれば、「良いお年を」は良いお年・悪いお年の比較の元で使用されるのではなく、「良いお年を」迎られるように頑張ろうぜ!という意味で使用されることが分かった。
江戸時代においては、「良いお年」を迎えるために年内に済まさねばならないものは「ツケの支払い」であったが、現代の意味においては、「年末にやるべきことを済ませる」ことができれば、良いお年だ。つまり、年末にやるべきことはこちらで決めることができる。そうなると、自分で設定した「年末にやりたいこと」を完結することができれば、めでたく良いお年だ。
自ら良いお年を望めば誰にだって良いお年。素敵な言葉だ。
それぞれが今年を振り返り、今年最後にやるべきことを完結させれば良いお年。
良いお年を迎えられるために、自分はとりあえず風呂掃除してきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。良いお年を。