なんじゃもんじゃ祭
入学祝いを買わねば
成人の日の三連休、私は母の実家である広島へ行った。私の祖母が昨年他界し、その一周忌の法事のためだ。
親族の集まりの中で、この4月から小学校に入学する”いとこ”がおり、
「何かお祝いを」
ということで、近所のロフトに走った。
お祝いを探している最中、私は叔父(つまりいとこのお父さん)との思い出が頭に流れた。
叔父は私が小さい頃、広島へ行くたびにおもちゃを買ってくれていた。しかも、そのおもちゃが三重県の海の田舎に暮らす私の家族では到底思いつかない洋モノのおもちゃ。
そんな思い出を考えているうちに、
「何か思い出に残るおもちゃを贈ろう」
と思い、購入したのがこれ。
ナンジャモンジャ
いとこの年齢が5歳ということもあり、
「カードゲーム系はまだ難しいかなぁ」
という不安もあったが、結果は…
大ウケ。信じられないほどハマってくれた。
その日初めて出会った私の妻ともゲームを通して見事に打ち解けてくれた。
次の日の朝に、まだ寝てる私を「ナンジャモンジャ!」とたたき起こすレベルにハマった。
ナンジャモンジャとは
シンプルなカードゲームである。
60枚ほどのカードがあり、そのカードには愉快なキャラクターが描かれている。
全員もれなく目がキマっている。
下段左から2番目のヤツが危険すぎる。
ゲームの流れは、
1.60枚を1つの山札にし、順番に1枚づつめくる。
3.すでに命名されているキャラが出れば、早い者勝ちで名前を叫ぶ。
4.1番早く名前を呼べた人がそのカードをゲット。
これを山札がなくなるまで繰り返し、手元に1番多くのカードを集めた人が勝者である。
上級者向けにもう少し複雑なルールもあるが、基本はコレ。
センスの出る命名
このように、キャラ1人ひとりに命名する必要があるため、参加者それぞれのセンスが問われる。そして、上手い命名をした時には、それだけで大爆笑。
ここでは、私が個人的にメチャクチャ気に入った名前を紹介させてほしい。
まずはこいつ
命名:タピオカ(by 父)
いやどこが。
こんなオレンジのタピオカ見たことねぇって。こんなタピオカが出てこようもんなら、営業停止待ったなしであろう。
父に命名の理由を聞くと、
「丸かったから」
色の特徴はすべて吹き飛ばしていくストロングスタイル。
次
命名:ばい菌(by 妹)
シンプルに悪口である。
見てくれよ、このつぶらな瞳を。コレ、ばい菌なんだぜ?
ラスト
命名:ギザ歯(ギザバ)(by 嫁)
まさかのタピオカ再登場である。
この名前が一番面白かった。この名前は文章で伝えても面白さは伝わらない。
ぜひ小さな声でいいので、キャラを見ながら数回「ギザバ」とつぶやいてほしい。
ギザバ ギザバ ギザバ…
語呂が良すぎる。全部の音に濁音が入る禍々しい字面。そしてバキバキの瞳。
「ギザバ」
こいつはこの名前を命名されるためにこの世に生まれてきたとしか思えなくなるレベルにキャッチーだ。つぶやけばつぶやくほど味が出る名前。「ギザバ」
ナンジャモンジャ祭
いとこがこのゲームにドはまりしてくれたおかげで、寝るまでの時間をほとんどナンジャモンジャに費やした。
このゲームの面白さは回数を重ねるごとに増す。なぜなら、新しいゲームが始まるたびに、新しい名前を付けるからである。
そのため、前回のゲームの名前、前々回のゲームの名前…と過去の名前が記憶のジャマをし、新しい名前が覚えられなくなる。特に、先ほど紹介した「ばい菌」や「ギザバ」など抜群にキャッチーな名前や、自分がつけた名前は特に新しい記憶の邪魔をする。
はじめは、いとこにカードを取らせてあげようと接待ゲーを繰り返していたが、段々とガチで勝ちに行っても勝てなくなってくる。これが面白い。
一家に1つナンジャモンジャ
ここまで読んでいただき、気になった方はぜひ一家に1つナンジャモンジャを。
カードも頑丈で、多少パワフルに扱っても、そう簡単には傷まなかった。
しかも、ロフトで購入したとき、同じエリアのカードゲーム類に比べて少し値段もお安かった。
一家に1つナンジャモンジャ。あるいは、私のように、久しぶりに会う親戚の子どもと狂喜乱舞したい方はぜひナンジャモンジャをプレゼントに。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
画像の出典元