ギターを持ち帰った年末年始
年末年始の帰省で、実家からギターを我が家に持ち帰った。
確か高2の時に買ったものである。ずっと使っていなかったせいで、弦がサビサビに劣化しており、かわいそうだなぁという思いから、弦を張り替えた。張り替えた弦でチャカチャカ弾いていたところ、
「それぐらいの音量なら、別に賃貸でも大丈夫ちゃう?」
と、嫁様からのお許しが出たため、ギターとともに自宅に帰ってきた。
そのギターがこちら
藤原基央すぎる。
高校2年生の当時、BUMPが好きすぎて買ったTVイエローのレスポールスペシャル(ギブソン製ではないが)
今見てもマジで藤原基央。TVイエローのレスポールといえば、サンボマスターやKANA-BOONもそうなのだが、やっぱり自分の中では藤原基央なのだ。
脳汁コード
しかしまぁ、このギターでローコードをぶっ放すと、本当に脳汁が出る。
ガラスのブルース、ダイヤモンド、車輪の唄みたいなDやGのコードを多用する曲はめちゃくちゃ脳汁が出る。
BUMPの曲はとにかく4弦の開放弦を使用することが多い。そのため、弦が劣化してくると4弦がはじけ飛ぶことが多い。はじけ飛ぶまで弾いて、初めて一人前なのだ。
記憶の劣化
脳汁コードを掻き鳴らすのも楽しいが、やはりギターを手に入れたからには、いろいろな曲を弾きたい。そう思い、高校、大学時代にコピーした曲を弾いてみようとした。
手始めに、KANA-BOONのシルエットの音源をスマホで流し、いざ弾いてみる。
「いや、速すぎるやろ」
なんや、速すぎるやろ。無理やて。
クソ速い。ド頭のリフからもう無理。右手が全くついてこない。
ついてこない感覚があるだけまだマシで、大学時代にコピーした曲を流してみると、
「1音目がもう出てこやへんわ」
最初にどの位置に指を置いてスタートするのか全く出てこないのである。悲しかった。
なまじ頭ではガンガン弾いてるイメージがあるし、リフを口ずさむこともできる。しかし、そのイメージを全く再現できない状態が悲しい。
ギターを弾かなくなって、3年。たかが3年で、人間の記憶はこんなにも劣化してしまうのか。
「体で覚える」は実在する。
そんな悲しい思いをしながらも、うれしかったこともあった。
大学生になって、短期間で一生懸命練習した曲より、高校生の時に初めて弾けるようになった曲や、死ぬほど練習した曲は、パッと弾けちゃうのである。
人間の記憶というものは不思議なものだ。文字通りそんな曲たちは頭で考えるより先に手が勝手に動いている感覚がする。
まぁなんにせよ、新しく趣味としてギターを弾こうと思えるのは、高校・大学と努力をしてきたおかげだと思うし、イメージ通りに動かない指を何とかしながらイメージに近づけていく作業は、楽しい。
ぎこちない運指で、自分の好きな曲を好きなように弾く。
マイペースに楽しんでいけたらいいなと思っております。
ここまで読んでいただきありがとうございました。