ラジオ体操
皆さん、ラジオ体操は舞えるだろうか?
小学生のころ、夏休みに近所の広場等で舞っていた人もいるだろう。
私は中学生の時に覚えた。そして、高校1年生の体育でラジオ体操をガチで踊らされた。まだ肌寒い4月に、半そで短パンの体育教師が、死ぬほど汗だくになって踊っていた悪夢が昨日のように思い出される。
では、ラジオ体操第二を舞える人はいるだろうか?
私は、今通っている病院のリハビリで覚えた。
初めて踊った時は、わけもわからず、混乱していたが、徐々に動きを覚えていき、その趣に気づき始めた。今日はそんなラジオ体操第二の趣きを綴りたい。
アップテンポなラジオ体操第二
初手のピアノがめちゃくちゃアップテンポ
ほんでもって、動きの一覧がこちら
初手ジャンプよ。
第一が「大きく背伸びの運動」に対して、第二では初手「全身をゆする運動」
一発目からまぁ心拍数を上げてくる。
次の「腕と足を曲げ伸ばす運動」もアツい。
第一の「腕を振って足を曲げ伸ばす運動」に対をなす動きだ。腕を振って足を曲げ伸ばす運動はラジオ体操と言えばコレ!のあの動きだが、第二のこの運動は、その動きの進化版だ。いうなればver.2というところだろう。
初見で周りの人を見ながらやっていると、必ず間違えて恥ずかしい気持ちになれる。
とまぁ、序盤は第一のver.2のような動きが多く、
「なんだ、第一の動きに少しアクセントがついた程度か」
ぐらいなのだが、面白いのは後半だ。
激アツの「からだをねじる運動」、そしてサビへ
この曲は7の動きから一気に楽しさが増す。
7は「体をねじる運動」だ。動画ではちょうど曲の半分にあたる1分30秒から始まる。
この動きがマジでアツい。
ぐいんぐいん体をひねり、躍動感にあふれる動きだ。
そしてピアノ伴奏も気持ちいい。
てれれれれん、てれれれれん。
一回聞いたら耳から離れない中毒性の高いメロディ。
そしてサビ。
ちゃーんちゃーん ちゃかちゃかちゃん ちゃんちゃんちゃんちゃか ちゃかちゃかちゃん
中毒性の鬼のようなメロディとともに、8「片足飛び駆け足踏み運動」を迎える。
この動きは、右足・左足と片足飛びをし、その後に足ふみをする。これを2回繰り返す。
この動きのキモは、片足飛びの強弱だ。弱く飛んだ後に足をバネのように高く飛ぶ。楽しい。
しかし、楽しいだけの第二ではない。ここから、暗い冬を迎える。
9「体をねじりそらせて斜め下に曲げる運動」
先ほどの片足飛びとは打って変わって、急に激暗のピアノが流れる。
でーんでーんでんでけでけでん
恐ろしい転調。
最初は左に体を回して右足のほうに伸ばすのだが、こちとら片足飛びで楽しくなっちまってるもんだから、左右なんてわかったもんじゃない。必ず回す方向で混乱する。
そんなこんなで激暗の9を超え、次の10の運動で少し雪解け感を思わせてから、もう一度サビへ
11「両足で跳ぶ運動」
ジャンプver.2である。しかも今回のジャンプは四拍子ではない。三拍子だ。タンタンタンのリズムで、一拍目に足を開く。ワルツだ。めちゃくちゃ楽しくなれる。
そのあと、12「腕を振って足を曲げ伸ばす運動」へ。
まさかの第一の動きがここで舞い戻る。
ファンとしては嬉しい友情出演だ。
ここまで、第一の雰囲気は漂うものの、第一の動きとは違う進化ver.ばかりを踊ってきた身からすると、見慣れた第一の動きのカムバックはこの上なく嬉しい。
そして深呼吸でおしまい。
ラジオ体操第二の趣き
楽しい。全体的なアップテンポ感、第一からの進化、そしてエグい転調と心躍るサビ。
そんなラジオ体操の趣きを感じながら、今日もリハビリに励んでいる毎日でございます。
この猟奇的なラジオ体操レビューをここまで読んでいただきありがとうございました。